玄関ドアが古びてきたら、塗装メンテナンス? それとも取り替え?
玄関ドアは「家の顔」の主要パーツ
玄関は「わが家の顔」とも言える重要なものです。気持ちよくお客様を迎えられるよう、いつもきれいにしておきたい場所でもあります。そうした玄関の空間を構成する主要パーツのひとつが玄関ドアですが、このドアが汚れてきたり傷みが目立ってきたりすると、家全体の印象にも関わってきます。再び美しい玄関ドアにするには、どうすればよいのでしょう?
いつまでも玄関ドアを支障なく使えてきれいに保つには、塗装の塗り替えメンテナンスや交換リフォームを適切な時期に行う必要があります。加えて、日ごろからのお手入れも大切です。今回は、玄関ドアの日常的な手入れの仕方や塗装メンテナンス、リフォームについてお話しします。
塗装メンテナンスはいつ行う?
玄関ドアのメンテナンスやリフォームをいつ行うか、また、塗り替えでよいのか、それとも交換が必要なのかについての判断は、ドアの材質と状態によって異なります。通常、住宅の玄関ドアの材質は、主に木製と金属製の2種類に分けられます。それぞれの材質のドアの日常的なお手入れ方法や塗装メンテナンス時期は次のようになります。
<木製ドアの場合>
日常的な手入れ:週に1度を目安にやわらかい布でからぶきするのが基本です。雨が降ったあとの泥はねは早めに落とします。加えて、月に2度くらい、泥やホコリを取ったあとに玄関ドア用のワックスをかければ、表面の塗装を長持ちさせられます。
塗装メンテナンスの時期:およそ10年に1度か、もしくは、ドア全体に以下のような症状があれば、塗り替えを検討しましょう。
・全体的に色がくすんできた、塗膜のつやがなくなってきた
・塗装のはがれや小さなキズがある
<金属製ドアの場合>
日常的な手入れ:水ぶきや水洗いができます。汚れを放っておくとサビの発生につながるので、ホコリや泥はねなどは、水で濡らした布や柔らかいブラシで落とすようにしましょう。
塗装メンテナンスの時期:以下のような症状があれば、塗り替えのタイミングです。
・小さなキズがある
・色があせてきた、部分的にサビが発生している
木製、金属製ともに玄関ドアの塗装は範囲がせまいため、DIYでもできそうに思えますが、細かいパーツも多く、実は専門性を要する作業です。金属製の中でも、特にアルミ製ドアの塗装は特殊な工程となります。したがって、玄関ドアの塗装メンテナンスは外装や塗装の専門業者に依頼することをおすすめします。
玄関ドアの交換リフォームは
適切なタイミングで塗装メンテナンスをすれば、玄関ドアはきれいになり寿命も伸ばせますが、次のような状態であれば、塗装では修復ができないため、交換リフォームが必要になります。
・木製ドアの全体に割れや大きなキズがある
・金属製ドアの全体に大きなキズがあり、サビも多く発生している
玄関ドアの交換工事となると、玄関が使えなくなりますし、防犯面からも工期がどれくらいかかるのか気になるところです。そこで最近は、既存のドア枠の上に新しい枠を取りつける、「カバー工法」が主流になりつつあります。この工法であれば、建物の条件にもよりますが、最短半日での施工が可能です。
また、防犯性や断熱性、採光・採風など、ドアそのものの性能も年々向上しています。もっと明るく防犯性も高めたいなど、玄関の機能をよくしたいと思っている場合も、玄関ドアの交換を検討してはいかがでしょうか?
玄関ドアの劣化が進むと、印象がよくないだけなく、ドア自体が歪んで閉まりにくくなるなど、防犯面での不安にもつながります。そんなことにならないためにも、適切なお手入れやメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
記事についてお気軽に
お問い合わせください。
閲覧履歴からあなたにおすすめの記事です。
-
日本の空き家問題とリノベーションの効果
日本では、空き家問題が年々深刻化しています。総務省が公開した2023年10月時点の住宅・土地統計調査によると、住宅総数に占める空き家の割合は過去最高の13.8%であり、空き家の数も約900万戸と過去最多です。特に地方では…
-
沿岸地域で採用される屋根の特長とは?
みなさんは、一軒家の屋根を意識して観察したことはありますか? 屋根の形や材料は、場所ごとの環境によって需要が異なります。つまり、屋根には地域によって特色があるということ。そこで今回は、沿岸地域で採用されている屋根の特長を…
-
グランピングに欠かせない「ドームテント」のルーツ
近年、アウトドアの定番として急速に普及しているグランピング。テントや食材の準備をする手間がなく、快適でちょっぴり豪華なキャンプ体験ができるエンターテインメントです。実際に行ったことがなくても、ネットやテレビのニュースなど…