部屋の壁紙、クロスの汚れが気になる……家庭でもできるクロス汚れの落とし方
壁のクロスの汚れが知らないうちに溜まっており、気がついたときには落としにくくなっていた、ということはありませんか。壁の汚れをきれいにする際には、その汚れの種類によって落とし方も変わってきます。ここでは壁の汚れの正しい落とし方についてご説明します。
クロスについた手垢やヤニによる壁紙の汚れの落とし方
クロスの汚れで多いのが、手垢やヤニによるもの。手垢やヤニ汚れはお掃除の便利グッズとして有名なアイテムを利用して、落とすことができます。
クロスの気になる汚れを落とす前には、あらかじめ壁紙に付いたホコリを取り去っておきましょう。はたきをかけるか掃除機で吸い取っておくと、汚れの上に溜まったホコリがなくなり、直接汚れにアプローチできます。
・用意するもの
① セスキ炭酸ソーダ(重曹を水に溶かしたものをスプレーに入れても可)。アルカリ性の成分で油汚れを落とすのに使われています。
② 雑巾
③ スプレーボトル
・手順
セスキ炭酸ソーダをスプレーボトルの中で、水500CCに対して小さじ1の割合で混ぜて、セスキ炭酸ソーダ水を作ります。
スプレーで雑巾(なければ不要になった布でも可)に吹きかけて、汚れを拭き取ります。
あまり強く拭くと壁紙を傷つけることもあるので注意してください。
クロスについた油系の汚れの落とし方
油系の汚れは同じ油を含ませた布で拭き取る方法もありますが、昔ながらのお掃除グッズ、重曹を使ったやり方もあります。重曹には汚れを分解する作用もありますし、細かい粒子に研磨作用もあり、頑固な汚れにも活躍するものです。
・用意するもの
① 重曹
② ラップ
③ 雑巾
④ 酢
・手順
水に重曹を加えてペースト状にします。ペーストを汚れた部分に塗布したら、ラップを張り、10分待ちます。その後は乾拭きするか、お酢を水で2~3倍に薄めたものをスプレーして拭き取っても良いでしょう。酢の酸性により重曹のアルカリ分を、きれいに拭き取ることができます。
クロスについたボールペンやクレヨンの汚れの落とし方
子どもの落書きやうっかりと付いてしまったボールペンなどは、油系の汚れと同じであり、対策も同様の方法でできます。また、それ以外の方法として、いくつかのアイテムでこする方法があります。汚れの頑固さの段階によって使うアイテムを変えて試してみると良いでしょう。
・用意するもの
汚れの頑固さによって、消しゴム<メラミンスポンジ<歯磨き粉と歯ブラシ<除光液の順で有効
・手順
クロスの汚れた部分を道具でこするだけです。ただし、擦りすぎると壁紙が傷む恐れがあるので、あまり力を入れすぎないようにします。また、除光液を使う場合にはインクがにじんで悪化する場合もあります。汚れが目立たなくなるくらいを目安として、やりすぎないことが必要です。
クロスについたカビによる汚れの落とし方
壁のカビ汚れは専用のカビ取り剤を使うのが心配な場合には、食品としても利用されているアイテムを活用して落とします。
・用意するもの
① お酢
② セスキ炭酸ソーダまたは重曹スプレー
③ 雑巾
・手順
お酢を浸した雑巾でカビを拭きます。その後で、セスキ炭酸ソーダか重曹のスプレーを吹きかけて乾拭きで拭き取ります。お酢の変わりに、より殺菌作用の高い消毒用エタノールを使うことも可能です。お酢やエタノールで殺菌をしてから重曹などを使うと、カビ発生の原因となる汚れを分解することもでき、カビ予防にもなります。
クロス別!汚れないようにするコツとは?
クロスにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴と汚れないようにするコツを押さえておくと、クロスをキレイに長持ちさせることができます。また、壁紙の種類に限らず、タバコや調理中の油煙を防ぐためにこまめに通気・換気をすることも必要です。紫外線によって色あせすることもあるので、カーテンや紫外線カットフィルムなどの対策も考えましょう。
・ビニールクロス
一般的な住居に多いクロスです。お手入れも簡単ですが、掃除をする際には洗剤を残すと変色する恐れがあるため、最後に固く絞った雑巾で拭き取ることが必要です。こまめに掃除をして、汚れを残さないことが大切です。
・紙クロス
一般住宅への使用は少ないタイプのクロスです。汚れが落としにくく、水拭きをするとシミの元になります。手垢などの一部の汚れは消しゴムで落とせますが、基本的には日ごろから汚さないように注意が必要です。
・織物(布)クロス
織物クロスは、柔らかい布を固く絞ったものに中性洗剤を付けて掃除することができます。ポンポンと叩くように汚れを落とします。輪染みができるリスクがあるので、最初は目立たないところで試してみることが必要です。
クロスの汚れは避けられないことも多く、気がついたら落としにくくなっていたということがあります。また、頑固な汚れを落とそうとして、反対に汚れが広がったり、クロスが傷ついてしまったりということもあります。上記を試してみてもクロスの汚れが落ちない場合には、クロスの張り替えも検討しましょう。
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