【シリーズ特集】編集部N、家を買う!⑧(3年後編)
前回までの記事「【シリーズ特集】編集部N、家を買う!⑦(完成編)」
新築から1年経たずに被災
– 3年ちょっとだと劣化したり、壊れたりしたところはまだないですよね?
経年劣化するようなところは出てないですね。ただ、建てて1年経っていなかった2019年に台風19号が直撃したんです。それでフェンスが壊れてしまいました。一晩中風の音がすごくて、いつ壊れたのかは定かではないのですが、朝起きたらフェンスの一部が外れていました。壊れたフェンスがあったところが、ちょうど風が吹き抜ける場所だったようで、負担がかかったのかもしれません。これは専門家に聞いたわけではないんですけど、プライバシーを重視したフェンスを選んだので、風が抜けにくかったことも原因かなと考えています。保険会社に連絡して比較的スムーズに修理してもらえました。ただ、あの台風は被災件数が多くて、修理までに時間がかかる人も多かったみたいです。屋根が壊れたのに、なかなか業者さんが見つからなかったという話も聞きました。昨今は自然災害が増えている気がするので、保険もいろいろカバーできるものを選択することをおすすめします。
– フェンス以外は大丈夫でしたか?
窓がガタガタいっていたくらいで、特に大きな被害はありませんでした。あの台風のときに家のことで1つ気がついたのは、玄関は想像していた以上に広い方が良かったと言うことです。台風や豪雨などに備えて外のものを中に入れるとなると、どうしても玄関に置くことになります。植木鉢や自転車、子どもたちのおもちゃぐらいですが、結構いっぱいになってしまうんです。玄関は広めに設計してもらったつもりでしたが、まだ足りませんでしたね。庭などに余裕があれば、物置などを購入するのもありだと思います。
保険金請求には被災した建物の写真が必要
台風などで被災して保険金を請求する場合、被害を受けた建物や家財の写真が必要になります。建物は全景写真と、損傷箇所が確認できる写真両方を撮ります。被災後、片付けや修理が必要になりますが、保険会社に連絡をして、写真を撮ってから行いましょう。通常、保険会社から送られた「保険金請求書」、「修理見積書」、「被害状況のわかる写真」を提出すると請求への手続きが進みます。保険会社やプランによって手続きが異なる場合、必ず保険会社と直接連絡を取りながら進めましょう。
収納は想像以上のスピードで埋まっていく
– 3年前の自分にアドバイスはありますか?
「収納はできる限り多めにとっておいたほうが良い」と言いたいですね。持ち物の量や子どもの成長などを想定して、ウォークインクローゼットや収納棚などをつけましたが、すでに足りない状態です。特別モノが多いわけではないですし、捨てられないタイプというわけでもないのですが、子どものおもちゃなどをはじめ、生活していると持ち物はどんどん増えていくんですよ。また、モノが増えて収納が狭くなってくると奥のものを出したり、手前の普段使わないものを奥にしまったりと余計に手間がかかり、片付けること自体の負担も大きくなります。普段生活する空間が少し狭くなっても良いので、収納スペースを確保しておけば良かったです。
– 設計の段階で棚をいくつも入れておけばよかったということですか?
造り付けでもいいですが、枠や段、スペースを自由に変えられるような収納の方が良いように思います。私はこの数年でも、持ち物の数が大きく変わりましたが、ライフステージによって、収納するものが変わると思うんです。例えば、棚やラックがいくつあっても、スノーボードやキャンプ用品は収納できません。設計の段階で十分な収納スペースを確保して、そのときどきに必要な収納家具、グッズを買い替えていくのが良いかなと思っています。
収納スペースは「突っ張り棒」と「カーテン」で作れる
家が完成してから「ウォークインクローゼットがもっと広ければ」「隠せる収納にしたかった」と思っても、簡単には作れません。コストもかかりますし、住み始めてからの工事は難しいのではないでしょうか。スチール棚や収納ボックスなどがむき出しで気になる場合は、突っ張り棒を設置して、カーテンで仕切るとだいぶ印象が変わります。また、デッドスペースになっているところに小さな突っ張り棒でカーテンをかけたり、シェルフをはめて布をかけたりしても収納に活用できます。狭小住宅では逆に「見せる収納」を意識するとうまくいくかもしれません。
次回「【シリーズ特集】編集部N、家を買う!⑨(3年後編その2)」
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