個性的な家づくりは収納も含めて考える、わが家にとって使いやすい収納とは
家づくりにとって重要な収納プラン
何かとスペースが限られる日本の住環境では、住宅の収納プランは居住空間と暮らしやすさに大きく影響します。わが家らしい家にするために、収納について考えてみませんか?
収納の基本は適材適所と寸法
<動線を考えた配置>
使いやすい収納とは、出し入れがすぐにできることです。それには、使うものは使う場所にしまうのが基本。つまり、動線に沿った配置ということです。例えば、玄関先には下駄箱があるのは当然ですが、加えて外出時に身につけるものや外で使うものも収納できれば便利です。洗面室を浴室の脱衣室や洗濯機置き場と兼ねるなら、シャンプーや洗剤類のストック、お風呂の掃除道具などを置ける棚があれば家事や生活の動線がスムーズになります。
<収納するものに合った寸法>
ものを使う場所に収納をつくっても、そのものに合わせた寸法になってなければ、片づけにくく、結局ものがあふれてしまうことになりかねません。効率良く片づくようにするには、しまうものに合わせた寸法の収納をつくる必要があります。特に重要になるのが、奥行きの寸法です。
一般的に、寝具を収納するには80cm、洋服をハンガーにかけてしまうには60cmの奥行きが必要です。また、奥行きが45cmあれば、家電類、シャツなどの衣類やタオルなどをたたんでしまえます。25cm前後の奥行きなら、食器や書籍類がしまえます。
わが家に合った収納の考え方
これなら、靴をはいたまま旅行用のスーツケースやスポーツグッズの出し入れができ、ハンガーレールをつけておけば外出用のロングコートも掛けて収納できます。室内側からも行き来できるようにしておけば、とても便利に使え、湿気もこもりません。シューズインクローゼットはベビーカーも収納しやすいですし、帽子やバッグなどの小物収納できる棚も作っておけば、外出の用意がラクになるので、小さなお子さんのいる家庭にもおすすめです。
家事のスタイルも考えよう
ライフスタイルにこだわった住空間を演出するには、まず家全体がすっきりと片づいていることが前提です。それだけに収納は重要な部分。家族のライフスタイルに合わせた家づくりをするなら、収納にもしっかりとこだわりましょう。
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