収納のリフォームトラブルを防ぐには
使いやすい収納をつくるには
使い勝手がよく、十分な容量のある収納をつくるには、事前のプランニングが重要になります。収納のリフォームトラブルを防いで、家中をすっきりと整理整頓するためのプランニングの方法をお教えします。
3つのステップで考える収納プラン
・みんなで使うものを含めて家族全員の持ち物を把握する
・使うものは使う場所にしまう
これらのポイントを抑えながら、ステップごとに収納づくりのプランニングを進めていきましょう。
<ステップ1>
まず、家族それぞれの持ち物をリストアップします。紙とペン、またはスマホのメモ機能などを使って、何がいくつあるのかわかるように各自の持ち物リストをつくりましょう。家族みんなで使うもののリストアップも忘れないように。
<ステップ2>
リストアップした各自の持ち物を、下の分類例1を参考に、使用の目的別に分類します。
分類例1)
お父さん
・通勤、仕事で使う:通勤かばん、文具、ノートパソコン、スマホなど
・趣味や家で使う:スポーツ用品、書籍・雑誌類、寝具など
・衣類、靴、バッグ、ネクタイ・ベルトなど
お母さん
・通勤、仕事で使う:通勤かばん、文具、スマホなど
・趣味や家で使う:手芸・裁縫用品、書籍・雑誌類、美容家電、寝具など
・衣類、靴、バッグ、アクセサリー、化粧品など
長男(小学生)
・通学、学校で使う:通学かばん、教科書、ノート、文具、体操服など
・習い事で使う:スポーツ用品、ユニフォームなど
・趣味や家で使う:参考書、ゲーム機+カセット、雑誌、寝具など
・衣類、靴、バッグ、帽子など
家族みんなで使うものは、次のように使用頻度によって分類します。
分類例2)
・日常的に使う:デスクトップパソコン、掃除道具、アイロン、ドライヤー、タオル等のリネン類、消耗品(洗剤、トイレットペーパー等)など
・ときどき使う:来客用のイス、ホットプレートなど
・季節によって使う:扇風機、こたつ、五月人形、スキー用品など
・あまり使わない:礼服、来客用の寝具、非常持ち出し袋など
この段階で、何年も使っていないもの、必要性のないものは思い切って処分することも検討しましょう。
最後に、何をどこで使ってどこに収納するか考えます。
上記のお父さんの持ち物の例では、夜寝る前に本や雑誌を読むことが多ければ寝室に本棚がほしいですし、通勤かばんや趣味のスポーツ用品は玄関に収納できれば便利でしょう。このようにして、ステップ2で分類した各自の持ち物リストに収納したい場所を書き込んでいきます。それを家族全員と共用品の分をつきあわせると、どこにどんなタイプ・大きさの収納をつくればいいかわかります。
例えば、衣類は原則、各自の居室に収納しても、通勤・通学用のジャケットやコートなどは玄関近くに家族全員分を収納できれば便利かもしれません。また、あまり使わなくても、いざという時に必要な非常持ち出し袋は外への出入口近くに置きたいもの。こうして考えていくと、玄関付近には衣類が掛けられて、バッグ類もしまえる棚がついた大きめのクローゼットがあればいいですね。
このプランニングの手法は、リフォームトラブルを防いで効率的な収納をつくるのに役立ちます。リフォームの際は、ぜひ参考にしてくださいね。
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