新築やリフォームの前に知っておきたい 広々としたリビングダイニングづくりのコツ
ワンルームのリビングダイニングが人気
近年は、戸建住宅でもリビングルームとダイニング、あるいはダイニングキッチンをつなげたワンルームのリビングダイニングやLDKが一般的になりました。ワンルームの大きな空間は、部屋を細かく区切るよりも空間を広く使えますし、家事や生活動線も効率よくなります。そうしたこともあってか、家を新築したりリフォームしたりするのであれば、広々としたLDKやリビングダイニングにしたいと思う人は多いでしょう。とはいえ、日本の住宅事情ではスペースが限られることも多く、思うような広さが確保できないこともあります。もしくは、新築の家にせっかくワンルームのリビングダイニングを作ったのに、思っていたよりも狭くて使いにくいなんてことも。
そんなことにならないように、また限りあるスペースを有効に使って広々としたリビングダイニングづくりをするには、新築やリフォームの工事をする前によく考えて計画することが大切です。今回は、そのためのコツや工夫についてお伝えします。
まずは間取りについて考えよう
まずは、間取り、つまりリビングダイニングと他のスペースとの関係について考えましょう。リビングやダイニングが庭、ベランダに面しているなら、掃き出し窓や大きな窓を設けると開放感が得られます。掃き出し窓につながるように室内の床と同じ色でウッドデッキを作れば、より広く感じられます。
また、隣に部屋がある場合は、できればリビングダイニング側に出入口を作りたいですね。出入口は開口の大きな2枚または3枚引き戸などにしておけば、必要に応じて広く使えます。
さらに、キッチンとの関係ですが、キッチンのタイプ選びがカギになります。最近は対面式キッチンが人気ですが、このタイプはカウンターを設け、壁との間に通路をとるため、どうしてもダイニングスペースが狭くなりがちで、キッチンとダイニングの区切りがはっきり決まってしまいます。
これに対し、壁付け型のキッチンなら、フレキシブルにスペースを分けられます。少しでも有効なスペースを確保したいなら、対面式キッチンにこだわらないようにしましょう。
色使いで広く見せる
実際の面積を増やせなくても、内装の色使いによっては空間を広く見せることができます。明るめの色使いがおすすめですが、天井→壁→床といった順に色を濃くしていけば、天井が高く広い印象になります。加えて、一面だけ壁の色を変えるアクセントカラーウォールも取り入れてみるのはいかがでしょう? この壁はブルー系やグリーン系の色にすれば、奥行き感が出ます。
家具選びのコツは?
家を新築・リフォームすると家具も新調したいものですが、リビングダイニングを広く使うには、置く家具が多過ぎないようにしましょう。また、広々と見せるためには、圧迫感のない家具を選ぶのがコツです。例えば、脚やフレームが細めの椅子・テーブルといったスリムなデザインや、ナチュラルな風合いを活かした木製家具がおすすめです。
特にスペースが限られる場合は、「ベンチスタイル」という選択肢もあります。ベンチスタイルとは、ソファと兼用できる低めの椅子とテーブルといったリビングとダイニングの機能を兼ね備えた家具のスタイルです。これなら、家具が少なくて済むので、空間を広く使えます。
家の中でも、家族が集まるリビングダイニングは使い勝手が良く、くつろげるスペースであってほしいもの。そのためには、ある程度の広さが必要です。新築やリフォームの際には、以上を参考に広々とした空間づくりをしていただければと思います。
記事についてお気軽に
お問い合わせください。
閲覧履歴からあなたにおすすめの記事です。
-
沿岸地域で採用される屋根の特長とは?
みなさんは、一軒家の屋根を意識して観察したことはありますか? 屋根の形や材料は、場所ごとの環境によって需要が異なります。つまり、屋根には地域によって特色があるということ。そこで今回は、沿岸地域で採用されている屋根の特長を…
-
グランピングに欠かせない「ドームテント」のルーツ
近年、アウトドアの定番として急速に普及しているグランピング。テントや食材の準備をする手間がなく、快適でちょっぴり豪華なキャンプ体験ができるエンターテインメントです。実際に行ったことがなくても、ネットやテレビのニュースなど…
-
1000年以上長持ちする屋根建材としての「チタン」
原子番号22 Ti(Titanium)、通称「チタン」。 みなさんは、チタンという素材にどのようなイメージをもっていますか? チタンは実用金属の元素のなかで、鉄、アルミニウム、マグネシウムに次いで4番目に多い鉱物資源です…