保険を適応できる場合もあり!瓦のひび割れの原因と修理費用の目安
屋根の瓦にひび、割れが見つかったときは、早めの修理を心がけるべきです。放置していれば雨漏りや、ひどい場合は屋根の崩落などの危険性にもさらされます。瓦を修理するには業者に依頼するのが最善の策ですが、今回は自分で修理する方法についてもご紹介します。
屋根の瓦のひび、割れが起こる原因
瓦を素材で分けると「粘土瓦」、「スレート瓦」、「セメント瓦」、さらに金属系などその他の瓦があります。
最も古くから使われている粘土瓦(陶器瓦)は耐久性が高く、寿命は50年以上といわれます。また現在、最も普及しているのはスレート瓦で、寿命は20~25年程度と粘土瓦に比べると耐久性が落ちますが、安価で軽量なのが特徴です。
このように一定の耐久性を持つ瓦ですが、以下のような原因によってひびや割れが起こってしまうのも珍しいことではありません。
・台風などの強風で硬いものが飛来してきてぶつかる。
・屋根上のテレビアンテナなどが倒れて衝撃を受ける。
・太陽光発電のパネルなどの重さで負荷がかかる。
・屋根上での作業者などによる踏み割れ(特にスレート瓦では注意)。
・凍害や塩害による経年劣化の加速。
・釘の経年劣化による膨張。
屋根の瓦のひび、割れを放置するリスク
瓦に生じたひびや割れを放置しているとそこから劣化が進み、瓦の下の防水シートが露出し始めます。防水シートが紫外線や風雨にさらされると防水機能が劣化し、雨漏りのリスクが高くなります。防水シートが破れれば雨漏りに直結します。
それでもなお放置を続けていると侵入した雨水によって内部の腐食が進みます。木材はもちろん、鉄筋コンクリートも金属部分が錆びてコンクリートの強度が低下します。耐震性能も落ちるでしょう。そうなれば屋根の崩落や建物の倒壊の危険性も出てきます。
また、雨漏りや湿気によって漏電が起きることもあります。カビ、ダニ・シロアリが発生したり、健康を損ねたりといった二次被害も考えられます。
屋根の瓦の修理方法は屋根の瓦修理業者に頼むことです
では、屋根の瓦はどのようにして修理すれば良いのでしょうか。瓦の修理は瓦修理業者に相談・依頼するのが基本です。一般の方が勾配のきつい瓦屋根にて作業をするのはそれだけで滑落のリスクが高く危険です。また、現在は引っかけ桟瓦工法が主流で釘やネジで固定されているので、一部の瓦は差替ができないこともあります。勾配が緩いスレート瓦の点検はできないこともありませんが、踏み割れリスクが高く、やはり一般の方には不向きといえます。ですから、専門業者に委託するのが最善と考えます。それでは専門業者に頼む場合のメリットと費用について詳しく説明します。
瓦修理業者に頼む場合のメリット
安全であるという点が最も大きなメリットです。屋根上での施工作業は危険を伴うため、プロに任せておけば自分はリスクを負わなくてすみます。素人が雪下ろしなどのために自宅の屋根に上り、墜落・転落事故を起こしたといったニュースは毎年のように報じられています。瓦の修理や交換は複雑な作業を伴うため危険度も高くなります。
大きな事故にはつながらなくても、瓦の踏み方が悪く新たなひびや割れを生じさせてしまう可能性もあります。業者に依頼すればこうしたリスクも避けられます。
瓦修理業者に頼む際の費用
屋根の修理工事を瓦修理業者に頼んだ場合の費用の目安は以下の通りです。
・瓦のズレの補修費用⇒約5万円
・瓦の交換(1枚)⇒1~5万円
・雨漏り修理・補修(1箇所)⇒3~5万円
・瓦屋根の葺き替え(屋根面積120平米)⇒約150万円
屋根の瓦のひび、割れの修理は火災保険が適用される
台風や強風による被害(風災被害)で瓦にひびが入った、割れたという場合には、火災保険が適用される可能性があります。雪、雨、落雷、ヒョウなどによる損壊も同様です。経年劣化ではなく、これらの原因で瓦がダメージを受けた場合は、一部自己負担額がかかることもありますが、火災保険で修理できます。保険申請の方法も難しくないので、まずは保険会社か保険代理店に問い合わせてみましょう。
屋根の瓦を修理する際におすすめなのは、瓦修理業者に依頼し、火災保険を上手に使って費用を支払う方法です。屋根の瓦にひび、割れがあるとわかったときには、このことを参考に対応してみてください。
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