【シリーズ特集】編集部N、家を買う!⑥(施工編)
前回までの記事「【シリーズ特集】編集部N、家を買う!⑤(防災編)」
近隣とのコミュニケーションは業者さんのアドバイスを聞いてから
– 設計が決まると施工はすぐに始まるんですか?
私たちの場合は、ローンが組めればすぐに始められるような状況でしたので、入金されると、すぐに工事が始まりました。着工時に地鎮祭が執り行われます。基本的にスケジュールや段取りも工務店が進めてくれるので、困ったことはありませんでした。参加したのは工務店の方々と神主さん、それから家族だけです。地鎮祭をされない方や地域の神社でお参りをする方もいるみたいなので、人それぞれ、あったやり方で進めるのがいいようです。
– 近隣への挨拶はどのタイミングでしましたか?
私は実家の隣ということもあり工事が始まる段階で、タオルやお菓子など粗品を持って挨拶に行きました。一般的には工務店が代わりに行ってくれるようです。それから、引越しが終わった後にも報告に行きました。通常、家を購入される場合は、引越しの挨拶だけでいいのかもしれません。わからなければ工務店の方にアドバイスをきいてみて、挨拶のタイミングを伺うのがいいそうです。
「あいさつは地鎮祭当日と引っ越しのタイミングの2回」
近隣へのあいさつは新築着工前の地鎮祭の当日が良いとされています。向こう三件両隣をまわりましょう。これから工事の騒音などで迷惑をかけることのお詫びと今後の挨拶が目的です。基本的には工務店やハウスメーカーなど住宅会社(建築会社)がメインで行います。挨拶文と粗品は住宅会社に用意してもらえるので、手間はかかりません。また、引っ越し時にはこれからよろしくお願いしますという思いを込めてあいさつをします。不在の場合はポストに挨拶文と粗品を入れておきましょう。
大工さん達とのコミュニケーションも気持ちが大切
– 棟上げ式はしましたか?
工務店からは基本的には何もしなくて良いと言われたのですが、ちょっと豪華な昼食と祝儀を出しました。やはり、一生に一度のマイホームを作ってもらっているので、気持ちは大事かなと思い、用意しました。もちろん、大工さん達はプロなので、出さないからといって何かが変わったりはしないと思いますが…。祝儀をお渡したからなのかわかりませんが、対応はとても丁寧でしたし、工事中に色々と提案もしてくれました。
– 施工段階で見学することはできましたか?
実家の敷地内に建てていたので、いつでも見に来ていいよと鍵を渡してもらえました。ただ、見学に行くと作業が止まってしまうので、タイミングには気を遣っていました。季節が夏だったので、飲み物などの差し入れを持っていくと喜んでもらえましたね。「階段ができた」「外壁ができたと」段階を見るのは楽しかったです。大工さんが知人だったこともあって、事前に確認が取れていたので、内覧会はしませんでした。気になること、わからないことはつど聞いておくと、お互い安心だと思います。
– 施工中に設計の変更などはありましたか?
一般的に設計図が決まってから変更するのは難しいと思います。私の場合は、キッチンが暗かったので明かりとりの窓を追加でつけてほしいとお願いしたら、追加料金なしで窓をつけてくれました。今、考えると工務店ならではだったのかもしれません。それから、子どもが遊びやすいように、小上がりの床を畳にしてくれました。他にも採用はしなかったんですが、リビングの壁を、子どもたちが傷つけても目立ちにくいように、無垢の板を張るという提案もしてくれました。予算内で色々提案してもらえたのは、大工さんたちの真摯な姿勢と心遣いを感じられて嬉しかったです。設計図の早い段階から、家族構成などはもちろん、好みや希望などを伝えてコミュニケーションを取れていると、予算内でよりいい提案をしてもらえるかもしれません。
設計にあたっては、間取りや水回りの配置だけでなく、コンセントや照明、外構などさまざまポイントで検討・決定をしなければならないことがあることをお伝えできたと思います。また、建てた後も安心して住み続けられるため、防災に関連した情報収集、耐震についての確認は事前にしておいた方が安心です。多くの人にとって一生に一度の大きな買い物。行き違いや勘違いは防ぎたいものです。施工の段階でも、わからないことや気になることは、営業担当、現場監督、大工さん(職人さん)につど確認しておきましょう。
※次回・第7回は2021年9月末の公開を予定しています。
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