【シリーズ特集】編集部N、家を買う!④(設計編2)
ROOFstyle編集担当の体験談をベースに、家を建てる上で知っておくといいポイントをご紹介する、シリーズ特集「編集部N、家を買う!」。今回は前回お伝えしきれなかった設計に関連したポイントと、防災、施工段階でのポイントをご紹介していきます。
前回までの記事「【シリーズ特集】編集部N、家を買う!③(設計編)」
生活を具体的にイメージすると設計図が仕上がっていく
– 設計段階でこだわったポイントはありますか?
キッチンの隣にパントリーを入れました。都内での生活とは異なり、車をメインで使う生活になるので、買い出しの回数は増えない方がいいと考えたんです。広さはちょうど1畳程度で、備え付けの棚も作ってもらいました。備え付けの棚を作ってもらった理由は、広さが1畳だったので、棚を購入すると、それだけで収納スペースが減るのではないかと思ったので作ってもらいました。飲み物や調味料など重いものもまとめ買いができるので、とても便利ですね。最近は在宅ワークで家に居ることが多いので、飲み物などをストックできるのが人的にめちゃくちゃいいです。保管している缶詰や乾麺は普段の料理として使うと同時に、一部防災用の備蓄にもなるので安心感があります。実際に使ってみた感想ですが、かなり便利なのでキッチンのスペースに余裕がある方はオススメです。
– コンセントや照明の位置はいつ決めましたか?
コンセントや照明は設計段階の後半に決まったと思います。基本的にコンセントは多ければ多い方が良いと思っていたので、相談しながら増やしました。エアコンはつける位置を事前に決めて伝えておいたので、壁の上部に専用のコンセントを配置しました。エアコンは必須家電の1つだと思うので、事前に場所を決めて伝えておいた方がいいと思いますね。照明は1部屋に1箇所ですが、リビングにレールをつけて、照明を動かせるようにしました。レールで動かせると、オシャレ感が出るのでいいですね(笑)。それから、照明器具は工務店の見積もりと比較すると、自分たちで買ったほうが安かったので、リビングなどの照明器具はホームセンターなどで購入しました。廊下は落ち着いた色合いのダウンライトに、階段には暗くなると点灯するフットライトもつけました。こちらは、工務店がオススメするものを選びました。廊下やトイレの照明はセンサー付きのものにしました。1つアドバイスするとしたら、選んだ照明の光量がどれくらいか事前にチェックできるならしといた方がいいですね。私の場合は、自分たちで購入した照明器具の光量が思ったより明るくなくて部屋が思ったよりも暗くなってしまいました。ご自身で購入する場合は、注意してくださいね。
– 安全性とコストを勘案してオール電化に
安全性とコストを優先してオール電化にしました。IHのクッキングヒーターなので火災の心配が低く安心です。暖房はエアコンを各部屋に入れましたが、実際に住んでみないと冬がどれだけ寒いかわからなかったので、念のためにリビングには床暖房を入れました。エアコンは工務店経由ではなく自分たちで購入することにしました。近所の家電量販店がセールのタイミングだったので、工務店の見積もりよりもだいぶ安く上げられました。リビングと寝室など4台分を購入したのですが、最新型のエアコン1台分は浮いた計算になりました。金額にすると20?30万円くらいですかね。なので、エアコンは事前にチェックしておいた方がいいと思います。ちなみに…皆さん気になるであろう1ヶ月の電気料金は季節にもよりますが、だいたい2?3万円くらいですね。契約するプランで値段が変わるみたいなので、こちらも必ずチェックして、自分たちの生活リズムに合ったプランを選ぶのをオススメします。
「家電や家具はできる限り自己資金で購入する」
住宅に組み込み型の家具や家電は住宅ローンの対象になる場合があるため、ローンを選択する方もいますが、いくつか問題点があります。まず、住宅ローンを利用する場合、施工会社を通すことになるため割高になります。また、金融機関がローンの内容に疑問をもった場合、受理されず、ローン自体が利用できなくなる場合があります。また、金利が高騰した場合、返済額が増えるリスクもあります。できる限り自己資金で購入した方が低リスクで、安価に購入できると言えそうです。
外構は必要なものだけを採用しました
– 塀や庭についても設計の段階で決めるんですか?
設計の最後の段階で決めていたと思います。まず、車を2台停められるように駐車場を作ってもらうことは決めました。私の場合はコンクリートを流し込むだけのシンプルなものにしました。子どもが遊べれば十分だったので、庭づくりはせず、犬走りだけを作ってもらうことにしました。門は少し迷いましたが、車を使用する際に開けたり閉めたりするのが面倒ですし、セキュリティーの意味もあまりなさそうなのでやめました。ただ、フェンスはプライバシーを重視してしっかりとしたものをつけることにしました。外から見えにくい目が細かい2メートル弱のものに。土台はコンクリートで1メートル程度のものにしました。
– 玄関まわりで悩んだことはありましたか?
玄関ドアの性能については悩みました。従来型の金属の手動キーが一番安価で、タッチで開けられるカードキーは少し価格が上がります。一番高いのがタッチするだけで開けられるリモコンキー(スマートキー)です。リモコンキーの場合、鍵をださずに解錠ができるので便利です。車のキーと同じイメージですね。けっこう悩んだのですが、最終的に価格が決め手になって、カードキーにしました。それから玄関先のライトは、人感センサーの付いているものにしました。夜帰ってくると自動的にライトがつくので便利です。
外構で悩んだときは3つのタイプで検討する
新築を建てようとなると間取りや内装にはこだわるけれど、外構にまで頭が回らないという方もいるかもしれません。シンプルにタイプ別で考えると、イメージしやすいかもしれません。
【クローズ】
プライバシーを最優先するタイプの外構。門や塀を設けて、自宅の敷地を完全に外から区切り高級感も演出しやすいタイプです。庭で作業するときやパーティーを楽しむときにもプライバシーを守れます。
【オープン】
開放的な雰囲気が好みの方向けのタイプ。外構物の設置が少ないので、敷地が広く使え、費用が安く済みます。開放的でヨーロッパ郊外などで見るスタイルです。
【セミクローズ】
クローズとオープンの中間的なタイプがセミクローズです。フェンスや壁を設置しながらも高さを調整することで開放感を出したり、場所によって壁をなくしたりしてクローズ、オープンを使い分けます。
プライバシーやセキュリティー、好みなどと照らし合わせて、最適な外構を検討してみましょう。
記事についてお気軽に
お問い合わせください。
閲覧履歴からあなたにおすすめの記事です。
-
沿岸地域で採用される屋根の特長とは?
みなさんは、一軒家の屋根を意識して観察したことはありますか? 屋根の形や材料は、場所ごとの環境によって需要が異なります。つまり、屋根には地域によって特色があるということ。そこで今回は、沿岸地域で採用されている屋根の特長を…
-
グランピングに欠かせない「ドームテント」のルーツ
近年、アウトドアの定番として急速に普及しているグランピング。テントや食材の準備をする手間がなく、快適でちょっぴり豪華なキャンプ体験ができるエンターテインメントです。実際に行ったことがなくても、ネットやテレビのニュースなど…
-
1000年以上長持ちする屋根建材としての「チタン」
原子番号22 Ti(Titanium)、通称「チタン」。 みなさんは、チタンという素材にどのようなイメージをもっていますか? チタンは実用金属の元素のなかで、鉄、アルミニウム、マグネシウムに次いで4番目に多い鉱物資源です…