床から音が……床がきしむ原因と対策

床がきしむ音は、音量自体は小さなものかもしれませんが、一度聞いてしまうとその後もずっと気になってしまうものです。家が古いから、木材だからといった理由だけでなく、新築でも起こりうるのはご存知ですか?床がきしむ原因は意外なことにあり、改善のための対策も可能です。

床がきしむ原因とは?

床がきしむのは古い家というイメージがありますが、その根本にはさまざまな原因があります。

・木材の伸縮や膨張
基本的に床のきしみとは、建築に使われている木材が擦れ合っている音です。木材が伸縮や膨張することによって擦れ合い、きしみが出ます。日本家屋の床には木材を使うのが一般的です。フローリング床に使われた木材は湿気を吸ったり、放出したりを繰り返し、それとともに伸縮しています。

新築の家では木材の質や施工の問題できしみが出ることもありますが、それ以外にも床材の継ぎ目やくぎなどで固定されている部分、床板を支える土台の木材など、さまざまな部分の接着不良やすきまが原因できしみ音が発生します。

・床組みの痛み、腐食
床板を支える土台である床組みがきしむ場合、伸縮、膨張が原因であることもありますが、痛みや腐食、強度が不十分なことなどが原因となっていることも考えられます。

床組みは床板を支えるための「根太(ねだ)」と呼ばれる横木や、その下の根太に対して縦に置かれる「大引き(おおびき)」、端を止める「床束(ゆかづか)」、「束石(つかいし)」などでできています。それらが傷んだり腐食したりすることで強度が衰え、きしむこともあります。

・シロアリの被害
シロアリは、家に棲みついて木材を食い荒らす害虫です。床の木材を食い荒らすことで隙間ができ、床がきしみ出すこともあります。特に水周りの床下を好んで棲みつくため、キッチンや洗面所などの床のきしみの原因となることがあります。

床のきしみを放置してしまうとどうなる?


フローリング材が湿気を吸収することによる伸縮や膨張が原因の場合には、放置しても自然に直る場合も多くあります。きしみ音がそこまで大きくない場合には、湿気が原因の可能性が高いと言えるでしょう。

しかし、床下の傷みやシロアリ被害が原因の場合には、そのまま放置してしまうと床が抜け落ちたり、修復が難しくなったりすることがあります。こうした原因の場合には、きしみ音が比較的大きくなることが多いものです。ただし、きしみの音の大小については判断しにくく原因も特定しにくいため、業者の方を呼ぶことが必要です。

床がきしんだときの対策とは?

床がきしんだときには、自力で直せる場合とそうではない場合があります。その後の安全のために無理をせずにできる範囲のことをして、難しい場合には専門の業者に依頼することが必要です。

・自力で直す場合
湿気が原因の場合、多くは市販の補修材で修繕可能です。また、床のきしむ場所に隠しクギを使うこともできます。隠しクギはクッション材が付いたクギで、フローリングと土台の隙間を無くすために使います。打ち込んでから頭部が取れるため、目立たずに対策することができます。

しかし、実際にきしみ音のする場所を見つけ、原因の特定をするのは難しいものです。修理も慣れない人が行うと、失敗のリスクがあります。また、シロアリ被害の場合は個人で対策をせず、速やかに専門業者に連絡をしたほうが良いでしょう。

・業者の人に依頼する場合
業者に頼る場合、まず新築の建物ではメーカーの保証が利用できるか確認しましょう。保証期間を確認して、期間内であれば保証を使って直してもらうことが可能です。保証が過ぎていた場合には専門業者に依頼することになります。費用は10~15万円ほどが目安となるでしょう。

今後、床がきしまないようにするためには

床がきしまないための日常的な予防は、自ら行う事ができます。床のきしみを防ぐための対策は、家を長持ちさせたり衛生的に保ったりするためにも役立つことばかりです。

まずは通気や換気を定期的に行い、除湿器や加湿器を使って部屋の湿度をできるだけ一定に維持すること。また、掃除では水拭きはあまりしないほうがきしみを予防できます。小さいことですが、水をこぼしたらすぐに拭くような対策も大切です。

また、厚手のカーペットや、椅子の下にはチェアマットを敷き、床は定期的にワックスがけをすることもきしみ予防となります。

床のきしむ音に悩まされた際には上記のことを参考にして、まずは原因を知ることが大切です。自宅の床がきしむ原因を突き止め、適切な対策を行います。原因が分からない、自力で改善する自信がない場合には、専門業者に依頼することが必要です。

ライフスタイルのおすすめ記事

  • スタイリッシュな住宅の外観作りのために

    スタイリッシュな住宅の外観作りのために

    外観イメージを決めるものとは 住宅の外観イメージは住まいの「顔」ともいえる大切なもの。家を新築したり、外装のリフォームをすることになったら、景観にほどよくマッチし、住む人はもちろん訪れる人にも好印象を与える外観にしたいで…

  • 外国風の住宅にするコツ

    外国風の住宅にするコツ

    外国風の住まい作りのポイントは日本との違い 海外の映画やドラマに出てくるインテリアにあこがれる人は少なくないと思います。自宅をリフォームすることになったら、外国風のおしゃれな住まいにしたいと思う人もいることでしょう。その…

  • 湿気やカビに悩まされない収納づくりのポイント

    湿気やカビに悩まされない収納づくりのポイント

    収納にはしっかりと湿気対策を 高温多湿の日本で快適な住まいをつくるには、湿気対策が重要になります。それは、居室だけではなく、収納についてもいえることです。家の中には、ふだんあまり開け閉めすることがない収納スペースもあるか…

  • 窓辺の熱を上手に遮断して、涼しく過ごすためのヒントをご紹介

    窓辺の熱を上手に遮断して、涼しく過ごすためのヒントをご紹介

    夏の暑い時期、エアコンの冷房効率を高めて室内の温度を低く保つには、「窓辺の遮熱対策」を行うのがおすすめです。遮熱対策をすることにはどのような意味があるのか、そしてどのような方法があるのか、興味を持った方は、ぜひ本記事をご…

  • 新築やリフォームの前に知っておきたい 広々としたリビングダイニングづくりのコツ

    新築やリフォームの前に知っておきたい 広々としたリビングダイニングづくりのコツ

    ワンルームのリビングダイニングが人気 近年は、戸建住宅でもリビングルームとダイニング、あるいはダイニングキッチンをつなげたワンルームのリビングダイニングやLDKが一般的になりました。ワンルームの大きな空間は、部屋を細かく…

  • 室内壁のプチリフォームで外国みたいなおしゃれな家に

    室内壁のプチリフォームで外国みたいなおしゃれな家に

    手軽に室内壁のイメージを変えるには 住宅の内装を構成する要素のうち、室内壁はつねに視界に入り、大きな面積を占める部分です。したがって、壁の色や模様、テクスチャーによってインテリアの印象は大きく変わります。外国の家やおしゃ…

  • ガルバリウム鋼板で作る高機能でスタイリッシュな家

    ガルバリウム鋼板で作る高機能でスタイリッシュな家

    ガルバリウム鋼板の次世代建材 家を建てることになったら、安全で快適な住まいにするために気にしたいことがたくさんあります。耐震性など災害に強いことはもちろん、断熱性や湿気対策も大切です。そして、内外装ともデザインにこだわり…

  • あこがれの海外インテリアを上手に取り入れるには

    あこがれの海外インテリアを上手に取り入れるには

    海外インテリアを日本の住まいに取り入れるには 自宅の新築やリフォームをすることになったら、おしゃれでステキな住まいにしたいですね。そこで、気になるのが、ミッドセンチュリーや北欧スタイル、アーリーアメリカンなどのハイセンス…

  • 屋根勾配がデザインのポイント? 歴史に残るおしゃれな屋根の家

    屋根勾配がデザインのポイント? 歴史に残るおしゃれな屋根の家

    おしゃれな家は屋根がポイント? 「おしゃれな家を建てたい!」と思ったら、何を参考にすればいいのでしょうか。まずは建築の歴史に残るおしゃれな住宅を見ることをおすすめします。とりわけ1920年代に成立したモダニズムと呼ばれる…

  • 海外インテリアに学ぶホテルライクな寝室づくり

    海外インテリアに学ぶホテルライクな寝室づくり

    寝室をお気に入りの空間に 住まいにおける寝室とは、どのような空間でしょう? 寝室は単に寝るだけの部屋と考えている人も多いかもしれません。しかし、本来は1日の疲れを取り、明日への活力を養うための大切な場所です。したがって、…

その他のおすすめ記事

  • 屋根材

    屋根材を外壁に!?歴史と現代に見る個性的な家のつくり方

    屋根材を外壁に!?歴史と現代に見る個性的な家のつくり方

    ユニークな異人館 異国情緒ただよう神戸市北野地区の異人館街には、歴史ある美しい洋館が立ち並びます。これらの洋館が異人館と呼ばれるのは、幕末や明治時代以降に欧米人の住居として建てられたためです。北野の異人館には、贅を尽くし…

  • ライフスタイル

    おしゃれな家にするために リビングの間取りとインテリアづくりの注意点

    おしゃれな家にするために リビングの間取りとインテリアづくりの注意点

    リビングは住まいの中心だから 住まいの中でも、中心となる場所はどこでしょう? それは、家族みんなが集まる場所、つまりリビングルームです。 リビングは家族みんながくつろいだり、友人や来客を招いておもてなししたりと、家族にと…

  • 屋根材

    日本最古の洋館は和洋折衷? その意外な屋根材とは

    日本最古の洋館は和洋折衷? その意外な屋根材とは

    明治以前からあった最古の木造洋風住宅 神戸や横浜など、旧居留地であった街には歴史ある洋館が立ち並びます。洋館と呼ばれる洋風の建物はいつごろから建てられるようになったのでしょうか。 それは、明治以降といいたいところですが、…

  • ライフスタイル

    メルヘンの国の世界遺産と秘境に見る 美しい屋根と外壁の色合い

    メルヘンの国の世界遺産と秘境に見る 美しい屋根と外壁の色合い

    屋根と外壁の色はどう決める? 住宅の外観を形づくる屋根と外壁。どのようなカラーリングにするかで、大きく印象が異なります。屋根と外壁の色合いは家の個性を左右するものといえますが、住む人のこだわりを反映させる一方で、景観との…

  • リフォーム

    在来工法じゃなくてもできる? こだわりの浴室づくり

    在来工法じゃなくてもできる? こだわりの浴室づくり

    こだわりの浴室づくりなら、在来工法? 住まいの中でも浴室は、日々の疲れをいやし明日に向けてリフレッシュするための大切な場所。家を建てたり、リフォームしたりするなら「ホテルや旅館のようなお風呂にしたい!」と思う人も少なくな…

  • ライフスタイル

    景観に溶け込むシックな家にするための色使い

    景観に溶け込むシックな家にするための色使い

    美しい街並を作り出すものとは ぬけるような青い空に映えるオレンジ色の屋根と白い壁の家並、??そんな南欧の街並にあこがれる人は少なくないでしょう。地中海の青い空と美しいコントラストを作り出している屋根はテラコッタと呼ばれる…

  • ライフスタイル

    窓まわりを工夫して外国の家のような部屋づくり

    窓まわりを工夫して外国の家のような部屋づくり

    外国風の部屋づくりは窓まわりから? 家を訪れた友人に「まるで、外国の家みたい!」といってもらえるような部屋づくりをしたいと思いませんか? とはいえ、映画や雑誌で見るような外国の家は日本と違い、広くて天井も高く、そのまま真…

  • ライフスタイル

    見せる収納と隠す収納で個性的な戸建住宅を

    見せる収納と隠す収納で個性的な戸建住宅を

    収納で個性的な住まいを演出? ライフスタイルにこだわった個性的な住まいにしたいと思う人は少なくないでしょう。特に戸建住宅なら、外観から内装まで、まるごと思い通りの家づくりができます。わが家の個性を演出するなら、内・外装の…

  • ライフスタイル

    使いやすい間取りでおしゃれな家に

    使いやすい間取りでおしゃれな家に

    おしゃれな家にするには間取りも重要? 家を新築したりリノベーションすることになったら、訪れた人がほめてくれるようなおしゃれな家にしたいですね。内外装のデザインはもちろん、壁紙や床材なども気になりますが、おしゃれな家づくり…

  • 屋根

    美しすぎる洋風建築、国宝・迎賓館をいろどる屋根材とは

    美しすぎる洋風建築、国宝・迎賓館をいろどる屋根材とは

    日本のベルサイユ宮殿? 映画に出てくるようなヨーロッパの貴族の邸宅やお城。一度は訪れてみたいものですね。実は、日本にもそんな場所があるのをご存知ですか? それは、東京、赤坂の迎賓館です。海外からの国賓やVIPを招いて、き…

すべて ライフスタイル 屋根 リフォーム 屋根材 メンテナンス 耐震

▲ページトップ