リフォームトラブルを防いで思い通りの家づくりをするために大切なこと
思い通りにリフォームするには
自宅をリフォームすることになったら、完成後の住まいへの夢や希望がふくらむものです。しかし、いざ完成してから、「キッチンがなんとなく使いにくい」「予算が大幅にオーバーしてしまった」「外観や内装のデザインが思い描いていたものと違う」などといった、リフォームトラブルを抱える可能性もあります。こうしたトラブルを防いで、気持ちよくリフォームを成功させるには、どうすればよいのでしょう?
リフォームの成功とは、限られた予算範囲内で自分たち家族のライフスタイルに合った住まいをつくるということです。暮らしやすい環境というのは、それぞれの家族によって異なります。自分たちにとって暮らしやすい住まいとはどのようなものかを、設計者や工事業者に伝える必要があります。
まずは、確認したいこと
リフォームを思い立ったら、工事関係者に依頼する前に、まずは家族でよく相談をしながら次のポイントについて確認し、まとめるようにしましょう。
目的:子供が生まれるので増築したい、水回りを一新したい、などリフォームの目的を具体的にする。
予算:いくらまでなら用意ができるのか、ローンを使うのか、無理のない範囲を見極めておくことが重要。
優先順位:予算の範囲内で全ての要望を満たすのがむずかしい場合に備えて、何を優先させたいかをはっきりさせておく。例えば、水回りの交換を第一にして、リビングは修繕程度にするなど。
希望の完成時期:いつまでに完成させたいか(工期と工事の内容によっては仮住まいが必要になるなど、予算と生活への影響も考慮)。
家族構成:家族それぞれの年齢や性別、職業など。子供がいる場合はどのようなタイプか(活発または物静かといった性格によってライフスタイルが異なる)。
ライフスタイル:共働き、誰かが家にいることが多い、来客が多い、など家族全体の日常的な生活の状況。
家族特有のニーズ:家族の中に介護の必要な人がいる、環境に起因するアレルギー(ぜん息や化学物質過敏症など)のある人がいる、など。
さらに、上記のポイントを事前に設計者や工事業者に伝えることができれば、より家族のライフスタイルやニーズに合わせたプラン作りにつながるでしょう。そうすることで、設計者としても、家族のライフスタイルとニーズに合わせたプランが作りやすくなります。
デザインイメージの行き違いを避けるには
内外装のデザインについて、「こんなはずじゃなかった……」というリフォームトラブルを避けるには、完成イメージを具体的に工事業者に伝えることが欠かせません。例えば、単に「ナチュラル」なイメージの家と言っても、自然素材の和風建築から北欧テイストやアメリカンカントリーなど、非常に幅が広く、言葉だけではあいまいにしか伝わりません。デザインのイメージを伝えるときは、雑誌やネット上から、自分の思い描いているものにできるだけ近い実際の家や部屋の画像を集めて見せるようにするのもよいですね。
また、それぞれのリフォーム会社や工務店などは得意とする内外装のデザインが異なるので、工事業者の選定もリフォーム成功のカギになります。ほとんどの業者がパンフレットやホームページに自社の施工例を載せているので、希望するテイスト(デザイン)の物件を手がけているかどうかを目安に工事業者を選ぶとよいでしょう。
リフォームトラブルを避けるには、早い段階でリフォームへの要望や希望を明確にすることが大事です。その上で、工事業者としっかりと打ち合わせをして完成イメージを共有するようにしましょう。
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