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台風後の点検ポイント10! 雨漏りのチェックポイントもご案内

屋根

台風が近づくと、テレビのニュースでも備えや安全対策が呼びかけられます。しかし、台風が過ぎ去ったからといって安心してはいられません。台風後の点検もしっかりしましょう。ぱっと見ただけではわかりにくい箇所に、思わぬ被害を受けていることもあるからです。とはいえ、やみくもに点検したのでは意味がありません。チェックすべきポイントを紹介しますので、ぜひ台風後の点検に役立ててください。

台風シーズンの後の大切なこと

ここ数年、台風が大型化し、その被害も大きくなりがちです。雨風から住まいを守る役割を持つ屋根は台風の被害を最も受けやすく、それだけにデリケートな部分です。台風シーズンが過ぎた後、大きな被害はなくても思っている以上に劣化が進むこともあり得ます。

台風後にすべき点検ポイント

見える範囲でいいので、ご自宅の屋根にこんな症状がないか確認してみましょう。

1.瓦やスレートの破損、ヒビ、ズレ

強風により、瓦やスレート(板状の屋根材)が壊れたりずれたりすることがあります。硬いものが飛んできて当たった場合、ヒビが入ってしまうことも。またズレが生じている場合、何かの拍子に落下したり飛んだりして、他の家や人に被害を与えてしまう可能性もあります。
点検する際のポイントは、少し離れた位置から全体を眺めてみることです。少しでも「おかしいかな?」と思えるところがあったら、点検を依頼しましょう。我が家を守るためだけでなく、他の人に被害を及ぼさないためでもあります。

2.金属屋根のはがれ、破損

強風は、金属製の屋根もはがして浮き上がらせたり、金属板ごと飛ばしたりという事態を引き起こすことがあります。屋根の様子を見て、明らかに色合いが違うところが目についたら、はがれや破損など何かしらの不具合が生じているかもしれません。

3.塗装のはがれ

台風の直接的な影響というより、前回の塗装から年数が経っていると、経年劣化によりスレートや金属屋根の塗装がはがれてしまうことがあります。点検のついでに、確認してみましょう。塗装は見栄えをよくするためだけに施すのではなく、雨や紫外線、ホコリなどから家を守るために必要不可欠。屋根材のバリアのような役目を果たしてくれるものです。

4.外壁

また、外壁などにも被害や不具合がないかチェックしておきましょう。外壁にひび割れや塗装のはがれがあれば、補修が必要になります。

5.雨どい

外壁まわりを見るときには、雨どいがはずれたり、ずれたりしていないか、とい自体や受け金具の破損がないかも確認します。雨どいにこうした症状があれば、雨が降ったときの排水が正常にできなくなるので、こちらも早いうちに修理することが必要です。さらに、雨どいやベランダの排水溝の中が落ち葉や飛来物でつまっていれば、雨水があふれる可能性があるので、こまめに掃除をしておきましょう。

6.テレビアンテナ

テレビアンテナも風の影響を受けます。傾いたりしていないか、折れた部品はないか、配線が切れたりはしていないか、細かいところまでしっかり点検をしましょう。不具合をそのままにしておくと、電波の受信に影響が出てテレビを見ることができなくなってしまいます。自分で修理をするか、電気店に修理を依頼するかで対処しましょう。

7.シャッター

大雨と強風を受けると、シャッターもゆがんでしまうことがあります。スムーズに開閉できるか、閉じたときには錠がかかるか、たわみやぐらつきはないか、丹念に調べてみましょう。

8.バルコニー

バルコニーは、落ち葉や枝が散乱しやすい場所です。よそから飛んできた衣類がたたきつけられていることも。そこまでひどい状態ではなかったにしても、台風後にはバルコニーをきれいに掃除することをおすすめします。「大丈夫だろう」と放置しておいたものが積もり積もると排水口をふさぎ、水びたしになってしまう恐れがあるからです。

9.排水溝・排水マス

排水溝や排水マスには、泥が流れ込んだり落ち葉が吹き込んだりしていることがあります。きちんと点検し、泥がたまっていたら、かき出しておきましょう。落ち葉も、丁寧に取り除いてください。そうでないと排水機能が悪くなり、家の周りに水がたまってしまう危険性があります。

10.太陽光発電パネル

屋根に太陽光発電パネルを設置している場合は、見える範囲で飛来物による破損などがないか確認します。特に目立つダメージがなくても、発電量が通常よりも減少している場合は、パネルや設備に損傷が起きている恐れがあります。

以上のような変化があれば、放置しておくと深刻なダメージにつながる恐れがあります。直ちに専門業者に補修工事を依頼することをおすすめします。

台風後の雨漏りのチェックポイント

一方、こうした明らかな被害や損傷がなくても、安心できるとは限りません。台風の直後に雨漏りなどの被害が見られなくても、トラブルの原因がひそみ、時間をかけて症状となって現れることもあるのです。
では、そうした雨漏りトラブルの可能性を見つけるには、どうすればいいのでしょう? こちらのチェックリストは雨漏りの初期症状をまとめたものです。これを参考に、継続的に家の中と外を観察するようにしてください。

  • ・ベランダやバルコニーにひび割れ、塗装のはがれがある
  • ・天井にシミができた、天井近くの壁の色があせてきた
  • ・天井仕上げ材や壁紙が浮いてきた、はがれてきた
  • ・床材がふくれる、フローリング材が反ってくる
  • ・ふすまや障子がふくらんだり、うねったりする
  • ・特定の部屋や場所で結露が増えた
  • ・玄関や室内においた靴や革製品にカビが発生した
  • ・夜中など、静かになると水滴のような音がする

 

これまでにはなかったのに、こんな症状が出てくれば、雨漏りが起きている可能性があります。業者に点検を依頼して雨漏りの原因を見つけ、適切な対処をしてもらいましょう。また、大切なわが家を守っていくには、定期的な点検や塗替工事等のメンテナンスが必要となります。大きな台風の後などは家にトラブルがないか確認したいものです。

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