家がおしゃれになる! 屋根にドーマーをつけるメリットと注意点
ドーマーとは屋根の上に突き出すように設置された「屋根窓」のことです。設置することで家の外観が欧米風のおしゃれなものに生まれ変わり、機能性も向上します。
その一方、ドーマーには注意点もあるため、導入にあたってはよく考慮する必要があります。今回は屋根にドーマーをつけるときのメリットや注意点について説明します。
おしゃれなだけじゃない! ドーマーのメリットは過ごしやすくなること
ドーマーを設置するとそれだけで外観のデザイン性がアップします。しかし、ドーマーの利点はそれだけではありません。ドーマーをつけることによる機能面のメリットを見てみましょう。
より太陽の光を取り入れることができる
太陽の光が当たりやすい屋根の上に窓を作るので、小さな窓だったとしても多くの太陽光を屋内に取り入れられます。複数のドーマーを設置すればその分、多くの採光が可能になります。
より風を取り入れることができる
窓を開閉できるタイプにすれば、通気性を向上させられます。とくに屋根裏部屋にしている場合は、室内の湿気を追い出す換気口の役割も期待できます。
居住空間が広くなる
ログハウスのような屋根裏部屋を2階として利用する構造にした場合、ドーマーを設置すればそれだけ天井部分の居住空間を広げることができます。大きなドーマーを設置するほどその効果は高くなります。
ドーマーを設置する際の注意点
様々なメリットがあるドーマーですが、設置にあたっては注意すべき点もあります。具体的には下記の点について、事前に気を付けていきましょう。
雨漏りのリスクがある
ドーマーの設置により、屋根面が複雑な形状となります。継ぎ目も多くなるため構造も複雑になります。また、ドーマー部分の屋根勾配はゆるく水はけが悪くなることが多くなるため、様々な点で雨漏りしやすい作りと言えます。
お手入れに手間がかかる
お手入れに手間がかかる可能性にも気をつけておきましょう。ドーマーの位置によっては掃除するためにハシゴや脚立も必要になります。おしゃれなデザインや機能性のメリットの一方、ひと手間かかるということが言えます。
念のため「容積率」に注意
ドーマーで居住空間が広がるメリットのことを述べましたが、その際、ひとつ注意点があります。ドーマーを設置してその部屋を居室にした場合、建築基準法に定められている容積率のルールを超過すると解釈される可能性があります。そうなると最悪の場合、違法建築と見なされてしまうため、事前に施工業者と相談しておきましょう。
ドーマーの設置業者・メンテナンス業者の選び方
ドーマー設置に伴うデメリットやリスクを減らすには、信頼のおける施工業者を選ぶことがポイントとなります。
ドーマー設置の実績、雨漏り修理の実績など、ノウハウの蓄積がありそうかを探ってみましょう。ネットなどで口コミを調べてみるほか、実際にフェイストゥフェイスで相談をしてみて、信頼できるようなしっかりとした説明があるかどうかを確認してみることをお勧めします。
ガルバリウム鋼板で、ドーマー屋根をよりスタイリッシュに
ドーマーを設置する際には、屋根材にガルバリウム鋼板を選ぶと、よりおしゃれでスタイリッシュな仕上がりになります。
ガルバリウム鋼板はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で構成される合金めっきを施した鋼板です。サビにくく耐用年数が長いという特長に加え、自由な加工がしやすいというメリットがあります。そのため、複雑な形状が求められやすいドーマー屋根とは、相性がいい素材と言えます。また、ガルバリウム鋼板にはさまざまなカラーバリエーションが揃っていますので、新築の場合も後付けする場合も、統一感のあるスタイリッシュな仕上がりが期待できます。
家の外観がおしゃれになり、機能面のメリットも多いドーマーですが、注意点もあります。ドーマー設置や修理を検討する際はこの記事を参考に、施工業者や材料を選んでくださればと思います。
記事についてお気軽に
お問い合わせください。
閲覧履歴からあなたにおすすめの記事です。
-
屋根素材の環境負荷について考える
カーボンニュートラルやSDGsなど、環境問題とセットで語られる言葉が増えてきた昨今。屋根や外壁などに使用される素材においても、リサイクル性能が注目されています。そこで今回は、屋根に使われる素材のリサイクル性能や、環境に配…
-
見た目だけじゃなかった屋根飾りに込められた想いとは?
どんな建物にも必ずある屋根。見かけてもあまり意識することはないかもしれませんが、実はいろいろな種類の屋根飾りがあるのをご存知ですか? 今回は、屋根飾りにどういう意味があるのか、そして種類はどれくらい存在するのかなど、屋根…
-
【シリーズ特集】鉄と住まい <第4回 「手賀沼モデル」を支える鉄建材の特徴>
<アプローチから見た主屋の全景> 前回の記事【シリーズ特集】鉄と住まい <第3回 鉄と木が調和する住宅「手賀沼モデル」とは?> 全4回のシリーズ特集「鉄と住まい」。最終回となる今回は、戸建て…