あこがれの海辺の住まい作りを成功させるには
海辺の家であこがれのライフスタイル
そんなあこがれの住まいを実現させることは十分に可能です。都心に近い場所でも海が見える立地は案外多いものです。そんな場所で、中古住宅を買って、思いのままにリノベーションするのもいいですね。
海の見える方向に大きな窓を作り、テラスやウッドデッキにつなげればリゾートハウス風にできます。そこで潮風を感じながら、のんびり朝食をとったり、友人を呼んでバーベーキューするのもいいでしょう。
それに、海の近くなら、マリンスポーツも楽しみたいもの。その場合は、玄関を広くし、土間を作るのがおすすめです。土間から靴をはいたまま出入りできるシューズインクロゼットもあれば、サーフボードなどの収納にも便利です。
海辺の住まいを実現させるための注意点
ひとつは「水害」についてです。
海に近いロケーションは景観が良い反面、水害の可能性について考慮しなければなりません。購入や新築を考えている立地エリアで、過去に津波や高波、床上・床下浸水がなかったかどうか調べておきましょう。エリアごとの水害の履歴は自治体などが発表しているハザードマップを見ればわかります。
そして、過去においては安全な立地だったとしても、海辺の場合は、水害が起こったときに備えて、1階の床を高めにしておく、家族が長い時間を過ごすリビングや寝室、大切なものを置く部屋は2階以上に作るなどの工夫をしておいた方が安心です。
塩害対策を忘れずに
塩害とは、海から吹いてくる風に含まれた塩によって起きる被害のこと。
塩を含んだ風につねにさらされていると、建物や屋外設備はサビや腐食が進みやすく、植物も枯れやすくなります。
したがって、海の近くの住まいには塩害も意識した素材選びも重要であることを覚えておきましょう。
近年、海岸近くの建物でも普及が進んでいる金属素材があるのはご存知でしょうか。
それは、次世代ガルバリウム鋼板と呼ばれ、元々サビにも強いガルバリウム鋼板よりもさらに3倍超の耐食性をもった次世代の金属素材です。
家の構造を守る屋根や外壁にはこういった素材を選択肢に入れるのもいいかもしれませんね。
また、エアコンの室外機や給湯器など屋外に設置する設備は塩害仕様のものを、雨どいは耐久性の高い素材のものを選びましょう。
こんなことにも気を使おう
駐車場はできれば、クローズドタイプの車庫にしたいものです。広めのガレージが建物につながっていれば、自転車やスポーツグッズも収納でき、出入りもしやすく便利です。
こうして考えてみると、海辺の住まい作りは適切な建材・設備選びとサンルームやガレージなどのエクステリアがポイントになるのがわかりますね。
すばらしい景観やこだわりのライフスタイルが手に入る一方で、自然の近くの住まいには、それなりの備えや対策も必要です。
対策ポイントを抑えて、あこがれの住まい作りを成功させましょう。
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