リフォームやリノベーションの前に考えよう 使いやすいキッチンの条件とは
使いやすいキッチンって、どんなもの?
1)掃除しやすい
2)機能的で十分な収納
3)効率よく作業できる動線設計
この3つのポイントを元に、効率のよいキッチンづくりについて考えましょう。
1)掃除しやすい
それだけに、いつも清潔に保ちたいもの。そのためには、ゴミの片づけや掃除がしやすいことが重要になります。そこで、まず考えたいのがゴミ箱の位置です。ゴミが出たらすぐに捨てられるように、ゴミの出やすい調理台や流し台の下などに、十分な容量のゴミ箱を置くスペースを確保しましょう。
また、流し台や調理台のワークトップや床材は、(1)掃除しやすい、(2)キズがつきにくい、(3)水あとが残りにくい素材を選びたいところです。
2)機能的で十分な収納
ここで、特に注意したいのが冷蔵庫のサイズです。家庭用の冷蔵庫は年々大型化する傾向にありますので、工事後に新しい冷蔵庫を購入する場合は、玄関や掃き出し窓から搬入可能かどうかに加え、屋内の搬入経路を確認する必要があります(既存の冷蔵庫を仮住まいから移す場合も同様です)。2階にキッチンをつくる場合は、階段を通って搬入できるのかも調べておきましょう。
3)効率よく作業できる動線設計
キッチンでは、流しで野菜を洗う、調理台で切るといったように、横に移動しながら作業をすることが多くなります。この横移動がスムーズになることをメインに考え、加えて縦の動線も考えましょう。これには、収納の配置が大きく関わります。どこに何があるかすぐにわかり、必要な時にすぐに取り出せる場所に収納を配置すればいいのです。
例えば、流し台の上の吊り戸棚からゴミ袋を取り出し、流し台で出たゴミ入れて、足元のゴミ箱に入れるといった具合です。このような作業手順や使い勝手は人によって異なります。作業しながら、手の届く範囲のどこに何を配置・収納すれば便利か、家事をする人自身がシミュレーションするといいでしょう。
また、意外に見落としがちなのが電源、つまりコンセントの数と場所です。近年は便利な調理家電が増えましたが、効率よく使いこなすためにはコンセントの数と配置がカギになります。コンセントは、いったん工事が完成した後に増設したり、位置を変えたりすることは非常に難しいので、手持ちの家電の分とリフォーム後に買い足すものも考えた上で、少し多めに設置することをおすすめします。
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