中古物件購入後によくあるトラブルとは?
中古物件を購入した後にトラブルになった、という話を聞いたことはあるでしょうか。実はだれの身にも起こる可能性があり、決して他人事ではないと言えます。ここでは、中古物件購入後に起きがちなトラブルの内容や、トラブルに気づいたときの対処法などについてお伝えします。近々、中古物件の購入を検討している方はぜひご覧になってみてください。
中古物件購入後に起こるトラブル
実際のところ、中古物件購入後に起こるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
・雨漏り
入居してから雨漏りに気づいた、というのはよく耳にする話です。「どうしてそんなミスをしてしまうの?」と思われた方もいるかもしれませんが、主な原因は、晴れた日にしか物件の内覧をしていないことにあると言えるでしょう。わざわざ雨の日に住宅の内覧に行く方は少ないと思いますが、晴れた日にだけ内覧をして購入を決めてしまうのは早計と言えそうです。
・吐水、排水不良
蛇口や水栓などでありがちなトラブルは水漏れです。経年劣化やパッキンの破損など原因はさまざまですが、中古物件の場合こういった部分も含めて使っていたということになるので、起こりやすいトラブルでしょう。内覧のときには実際に水を出してみたり、蛇口などの調子を確認したりして慎重に検討しましょう。
・木部の腐食
木部が腐食していた、ということもあるようです。木部の腐食は建物自体の強度に関わってきますし、耐震性が損なわれている可能性もあります。屋根裏や床下、壁の中の木部は腐食していても表からは見えないため、こうした物件を購入してしまう可能性があります。
・シロアリなどの害虫被害
古い住宅だとシロアリの被害にあっている可能性もあります。最近の木造住宅だと施工時にしっかりとシロアリ対策もするのですが、築年数が古い家だとシロアリ対策がきちんと行われていない場合があるようです。また、新築時にしっかりとシロアリ対策していたとしても、やはり年月が経ってしまうと効果が薄れてしまいます。これも先ほどと同じように、目に見えない部分が多いため買主は気づきにくい部分です。
・基礎、地盤のひび割れや沈下
基礎は建物の中で、もっとも重要な部分と言っても過言ではありません。基礎や地盤のひび割れ、沈下にあとから気づいたというケースも少なからずあるため、物件を見学に行った際は建物だけではなく、基礎の部分も注意深く確認したいところです。
もし中古住宅購入後にトラブルに気づいたら
それでは、中古物件を購入後にこうしたトラブルに気づいた場合、いったいどうすればよいのでしょうか。最初にすることは契約書の確認です。契約書に記載されている「瑕疵担保責任」がどのようになっているかを確認することが先決です。
引き渡し時には知りえなかった躯体の腐食やシロアリ被害といった欠陥を「隠れた瑕疵」と呼びますが、こうした瑕疵の責任は契約書に明記されています。通常の不動産売買では売主が瑕疵担保責任を負う期間を限定していることが一般的ですから、その部分をしっかりと確認してください。責任期間を過ぎていると、損害賠償などを求めるのは難しくなってしまいます。契約のときに、瑕疵担保責任について自体もきちんと確認しておく必要があるでしょう。
瑕疵担保責任を確認したらすぐにその物件を購入したときに利用した不動産業者に連絡します。購入した物件でどのような被害が起きているかを説明して対応してもらいましょう。ただし、前述のとおり瑕疵担保責任の期間が過ぎていると、対応してくれない可能性もありますから注意が必要です。
不動産売買では大きなお金が動くことになりますから、中古物件を購入するときは契約時も慎重になる必要があります。購入する物件の状態はもちろん、瑕疵担保責任といった契約書の内容も事前に確認すべきことはしっかりと確認し、その上で購入するかどうかを決めるようにしましょう。
ライフスタイルのおすすめ記事
-
外国風の住まい作りのポイントは日本との違い 海外の映画やドラマに出てくるインテリアにあこがれる人は少なくないと思います。自宅をリフォームすることになったら、外国風のおしゃれな住まいにしたいと思う人もいることでしょう。その…
-
個性的な家づくりは収納も含めて考える、わが家にとって使いやすい収納とは
家づくりにとって重要な収納プラン 家を新築したり、リフォームしたりするなら、わが家のライフスタイルに合った家づくりをしたいですね。それには、ライフスタイルに合わせて機能・デザインともに暮らしやすいような内装や外装にしたい…
-
屋根勾配がデザインのポイント? 歴史に残るおしゃれな屋根の家
おしゃれな家は屋根がポイント? 「おしゃれな家を建てたい!」と思ったら、何を参考にすればいいのでしょうか。まずは建築の歴史に残るおしゃれな住宅を見ることをおすすめします。とりわけ1920年代に成立したモダニズムと呼ばれる…
-
メルヘンの国の世界遺産と秘境に見る 美しい屋根と外壁の色合い
屋根と外壁の色はどう決める? 住宅の外観を形づくる屋根と外壁。どのようなカラーリングにするかで、大きく印象が異なります。屋根と外壁の色合いは家の個性を左右するものといえますが、住む人のこだわりを反映させる一方で、景観との…
-
おしゃれな家にするには間取りも重要? 家を新築したりリノベーションすることになったら、訪れた人がほめてくれるようなおしゃれな家にしたいですね。内外装のデザインはもちろん、壁紙や床材なども気になりますが、おしゃれな家づくり…
-
ライフスタイルは変わるものだから 家は長年にわたって暮らすもの。家を建てることになったら、いつまでも家族みんなが快適で暮らしやすい住まいにしたいものです。とはいえ、年月が経つうち、住む人のライフスタイルは変わっていきます…
-
和室があれば、何かと便利? ライフスタイルの欧米化にともない、現代は和室のない家が増えています。これから家を建てるなら、欧米風のモダンな家にしたいと思う人も多いでしょう。そんなおしゃれな家には和室は不要かもしれません。 …
-
収納で個性的な住まいを演出? ライフスタイルにこだわった個性的な住まいにしたいと思う人は少なくないでしょう。特に戸建住宅なら、外観から内装まで、まるごと思い通りの家づくりができます。わが家の個性を演出するなら、内・外装の…
-
住宅リフォームで人気のプランと言えば、やはりフローリングの張替えではないでしょうか。フローリングを新しいものに変更するだけで、室内の印象を大きく変えることができます。ここでは、フローリングの種類やその他の床材、特徴などに…
-
窓辺にこだわるおしゃれな家 外国風のおしゃれな家にあこがれても、日本の住宅事情ではスペースの広さや天井の高さなど外国とは大きく異なります。そのため、おしゃれな家づくりは難しいと考える人も多いかもしれません。しかし、壁や天…
その他のおすすめ記事
-
ライフスタイル
窓辺にこだわるおしゃれな家 外国風のおしゃれな家にあこがれても、日本の住宅事情ではスペースの広さや天井の高さなど外国とは大きく異なります。そのため、おしゃれな家づくりは難しいと考える人も多いかもしれません。しかし、壁や天…