ペットとともに暮らすためのリフォームとは

室内で暮らすペットが増えている?

現代の日本では、少子化の一方、犬や猫を飼うご家庭が多くなりました。特に犬を飼っている世帯のうち、室内で飼うことが多い小型犬の割合が1995年の26%から2014年には63%ととても高くなっています(出典元:ユニチャーム[2014年ジャパンケネルクラブ調べ])。加えて、近年、猫を飼う場合は、病気の感染や近隣への迷惑防止の観点から室内飼いにするケースが増えています。

こうしたことから、ペットを飼っている多くの世帯が室内で犬や猫といっしょに暮らしていると考えられます。ペットも大切な家族の一員。なので、同じ屋根の下で暮らすのも当然と言えますが、ペットの体や習性を考えると、何かと配慮をしてあげることが必要です。

また、ペットとより暮らしやすくするために自宅をリフォームしたいという人もいるのではないでしょうか?今回は、ペットと快適に暮らすためのリフォームのポイントについてご紹介します。

まずは、共生ゾーンを決めよう

ペットと暮らすためにリフォームをする場合、最初に決めておきたいのが、住まいのどこまでをペットとの共生スペースにするかというゾーン決めです。特にゾーンを決めないのであれば、住まい全体で配慮が必要になります。

ゾーンを分ける場合は、ペットを入れたくない場所には侵入させないための対策をしましょう。例えば開き戸タイプのドアであれば、ドアノブに跳びついて器用に開けてしまうペットがいます。そこで、おすすめなのがカギつきの引き戸です。この引き戸は、透明のアクリル板が入ったものや、ペットの頭が入らない程度の大きさの格子状になっているものにすれば、戸を閉めていてもペットの様子がわかります。特に格子状の戸は風や光を通すので、閉めても圧迫感が少なくて済みます。

ペットにやさしい床材選び

また、ペットとの住まいで重要になるのが床材選びです。住宅の床材として広く普及しているフローリング材は、犬や猫にとって、滑りやすくツメが引っかかるなど、体に負担を与えてしまいます。犬や猫の体にやさしく、滑りにくい床材には、コルクやカーペットがあります。カーペットは毛足が長いものはやはりツメが引っかかってしまうので、毛足を短く刈り込んだものを選びましょう。近年はペットと暮らすことを前提に、滑りにくい加工を施したフローリング材や、室内用のタイルの床材も開発されています。

大がかりな床のリフォームがむずかしい場合は、既存の床の上にタイル状のコルクマットやタイルカーペットを敷く方法もあります。これなら、ペットが噛んだり、汚れたりした部分だけ交換することが可能です。

いずれもペットとの共生スペースの床材を選ぶときは、掃除のしやすさも考えて、実際にサンプルを確かめて決めましょう。

汚れや衛生面を考えたペットスペース

ペットとの暮らしでは、匂いや衛生面の対策も必要です。なかでも気になるのが、トイレの場所でしょう。ペットのトイレは掃除のしやすい場所にしたいですね。

人間のトイレの近くでもいいですが、例えば、庭につながるスペースに土間を作り、そこに置くのもいいかもしれません。その場合、土間の近くに水栓を設けておけば、掃除のときはもちろん、外で遊んだ後のペットの足を洗うのにも便利です。トイレまわりの床はタイル、壁は床から人間の腰高くらいまで板(腰板)を貼る腰壁にしておけば掃除がラクです。また、匂い対策に換気扇も設置しましょう。

腰壁は、汚れがひどくなった場合は貼り替えることもでき、ペット対応のキズに強いタイプもあります。壁紙や塗り壁の汚れやキズを防げるので、トイレに限らず、ペットとの共生スペースには腰壁がおすすめです。

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